障がい雇用について

障がいを持つ方と働くということ

私自身、障がい者と一緒に働き始めたときは
「どうしたらいいのかな」
と思う場面もありました。

他の従業員と区別をつけず、仕事をやってもらいたい。
実際の作業だけでなく、仕事にまつわる清掃などの作業も同じようにお願いしたいと考えていました。

就業前に全員で持ち回りで工場内の清掃を行っています。

階段の掃除を「こわい」と嫌がる実習生がいました。
健常者ならなんてことはない、階段の掃除。
上から一段ずつ埃を下に掃いていくのですが、それが彼には「こわい」と感じたのです。

最初は「怖いなら、ケガをしても大変だから、やめておこうか」と
彼が今できる範囲の仕事を任せました。

そういったことが何回かあるうちに私の中でこんな思いが芽生えました。

「なんか違うな」

そこで彼のできる階段の掃除の仕方を考えました。

"下から上に掃いていくなら怖くないんじゃないだろうか。"

下から一段ずつ、ゴミを掃いては取る、というやり方を彼に提案しました。
彼は階段掃除を怖がることなく、業務の一環としてできるようになりました。
今では他の従業員と同じように上から下へ掃いています。
当初できなかったことが、できるようになったのです。

障がいがあるから気を遣うのではなく、その人ができるやり方を見つけてあげる。
仕事の内容に格差をつけない。

そうする中で
できることが増えていく。
自信がつく。

現在、階段掃除を怖がっていた彼は
一人前に働いています。
後輩はもちろん、健常者の方にも仕事を教えます。
他の従業員からも頼られる存在になりました。

「他の皆さんが自分を頼ってくれるのがうれしい」
彼がにこにこしながらそう言うのが
私の喜びにもなっています。

障がい特性を活かす

個人的な意見、見解になりますが、
障がいを持った方の特性は、時として健常者よりも大きな力を発揮して
職場の中で十分な役割を果たしてくれます。その可能性を見出すために
職場内の改善を行ったり、作業工程の見直しを行い、結果として
健常者の作業効率をも高めてくれる場合があります。
また、彼らが職場内にもたらしてくれる効果は目に見えない事も多く、
そのピュアな言葉や行動、なにげない仕草で色んな事を思い出させてくれます。


今こうして働けていることの喜び
働き始めた時の熱意
誰の為に、何の為に毎日頑張っているのか


障がいを持った方と働くことは決して楽ではありません。
しかし、重荷でもないと私は考えます。
まずは気軽に見学をしてみませんか?
お問合せフォーム、メール、お電話にて受け付けております。

障がい者雇用が好循環を生み出すという研究結果

障がい者が健常者の働く姿勢に好影響を与え、職場の業績を改善するという研究結果があります。

横浜市立大学が2011年~2012年に約70社を対象に調査したところ、
障がい者の同僚と接触している頻度が高い従業員ほど、仕事の満足度や精神健康度が高かったそうです。

とある女性が多い職場での事例。

女性社員間のトラブルが多かったが、障がい者を雇用したところ、彼らが緩衝材となりトラブルが減ったといいます。

「素直に一生懸命働く姿を見ると応援したくなり、社員の優しさが引き出された」

雇用主はそう語っていました。

何がどこにあるかわからないような状態だった倉庫も、彼らが探せるように整頓した結果、仕事の効率がアップ。
障がい者雇用も評判が更なる注文も呼びました。

障がい者雇用を単なる社会貢献と見るのではなく、
工夫して仕事を切り出し、任せてみる。
職場の雰囲気がよくなり、業績もアップし、そして社会貢献にもなるという
好循環をもっと広めていきたいのです。